【ウマ娘】メジロドーベル怪文書シリーズ「天才少女漫画家”メジロレトリバー”」

いいね! :agunesu_dezital、他
#ウマ娘 #
ページ下部でコメントを追加…
【ウマ娘】メジロドーベル怪文書シリーズ「天才少女漫画家"メジロレトリバー"」
うますたぐらむのトレーナー
「はい、確かに。原稿は受け取りました」
「ん。よろしく頼むね…」
府中某所、とあるファミレスにて。メジロドーベルは少しでも疲れを回復させるかのようにミルクティーを煽っていた。否、この場においては“メジロドーベル”という呼び方は相応しくない。彼女は“メジロレトリバー”、正体不明の天才少女漫画家である。世間では見目麗しいウマ娘とも、高身長のイケメンとも、物静かな美女とも噂される謎の人物、その正体こそ彼女であった。
「今回は流石に大変だったわ…何せレースも被ったから…」
レース、勉学、そして漫画の連載。超絶殺人スケジュールをこなす彼女は正真正銘、自他共に認める天才少女漫画家であった。たまにそのことを鼻にかけてる節があるのが腹立つとは彼女の編集者談。
「あの、先生。一つよろしいですか?」
「何?トレーナーとデートする時間さえ惜しんで必死に描いた私の原稿に何か不満でもあるの?」
「いえ、原稿に不満はありません。〆切さえ守れば最高の漫画家なのになぁって思うくらい素晴らしい内容でした」
「そう。なら、何?早く帰りたいんだけど」
「アシスタント雇いませんか?」
「却下」
「話を聞いてください!!!」
うますたぐらむのトレーナー
一方的に話を切り上げて帰ろうとするレトリバー先生に編集がシャウトした。
「流石に漫画の実力だけで上を黙らせるのにも限界があるんです!毎度毎度頭下げて〆切伸ばしてるけど、いつクビ飛ばされるかヒヤヒヤしてるんですよこちとら!」
「そうなんだ」
「何で他人事なんですか!?先生の連載の存続もかかってるんですよ!?先生も辛くないんですか、ギリギリまで〆切に追われて」
「辛いけど、正体不明の漫画家で売り出してるし、おいそれと顔明かすリスクのあるアシ雇う訳にはいかないんだよね」
「そもそも何で正体隠してるんですか?それがもう全てにおいて枷になってるとしか思えませんよ!いっそのこと正体明かしちゃいましょう」
「嫌よ。だってアタシ、メジロドーベルなんだよ?」
「…?はい、知ってますが?ちょっと誇らしげですね」
「これでも顔が売れてるの。正体知られたら色々詮索されてめんどくさいでしょ?」
メジロドーベルと言えばメジロ家期待の新星。ティアラ路線を駆ける新進気鋭のウマ娘だ。(ドーベルとしての)ファンも多く、正体を明かせばちょっとした騒ぎになるだろう。
うますたぐらむのトレーナー
「学園内にもアタシの漫画のファンがいるし、ナンなら何も知らない顔見知りからファンレター届くことあるし…」
「はぁ、なるほど…」
一応の理解は示したのか、編集は渋々頷いた。
「しかし、どうするんですか?いくら理由を付けても〆切は待ってくれませんよ?」
「それをどうにかするのが貴方じゃないの?」
「既にどうにかしようとしていっぱいいっぱいです!お願いですから、アシを雇いませんか?ある程度ご要望に添えるアシは会社で用意出来ると思いますから」
「本当?レースやトレーニングあるからスケジュール不規則だよ?」
「対応出来る人を探しましょう」
「集中力切れやすいから執筆中はあまり話し掛けない人がありがたいんだけど…」
「事前に言っておきます」
「漫画描いてると小腹空くから料理得意な人だと嬉しいかな」
「…手配しましょう」
「小道具とかよく描き忘れるし、それを指摘されるとイラッとするから何も言わず無言で描き足してくれるような気遣い出来る人がいいな」
「……手配しましょう」
うますたぐらむのトレーナー
「アンケの結果で一喜一憂しちゃうし、凹んでる時はアタシの気持ちを察して寄り添いつつもあまり過剰に励まさない、適度な距離感を保ってくれる人が…」
「いる訳ないじゃないですかーーーーーっ!!!!」
編集はキレた。
「めちゃくちゃワガママ言ってきますね!?いる訳ないじゃないですかそんなアシスタント通り越して彼氏みたいなヤツ!というか分かってて遊んでましたね!?」
「理想のアシスタントだよ。〆切に追われる度に夢を見るの。こんなアシいたらいいなぁって」
「現実逃避じゃないですか!夢見てんじゃねぇですよ!」
「貴方健全な少年少女に夢を届ける仕事をしてるのに夢を否定するの?」
「その夢を届けるためのメインエンジンが不具合起こしてるから厳しく言ってるんですよ!そんなに嫌ですか、アシ雇うの!」
「嫌というか、こんなアタシに付き合って漫画描ける人がそういないというか、ね?ほら、アシスタントさん達も連載目指して頑張ってる人も多いからさ、ワガママに付き合わせちゃ悪いなって思って…」
「何でそういうところは謙虚なんですか!?急に小心者にならないでくださいめんどくさいですね!!」
うますたぐらむのトレーナー
「そんな所も可愛いってトレーナーは言ってくれるよ」
「うるさい!!!」
ツッコミに疲れつつも、編集は取り敢えずレトリバー先生の要望をまとめてみた。
「レースやトレーニングを意識した不規則なスケジュールに対応出来て、尚且つレトリバー先生のメンタルに合わせた気遣いが出来て、適度な距離感を心得てて、めんどくさいレトリバー先生のワガママに付き合わせても問題無い人。改めている訳ありませんよこんなの!」
「あ、あと頼り甲斐はあるけど少し抜けてて親しみやすいところもあると嬉しいかな」
「まだ欲張るんですか!?…はー、こんなのご自分の漫画の中の登場人物じゃないですか。フィクションですよフィクション。妄想の産物です」
「失礼ね、あれだって実在する人をモデルに描いてるのよ」
「へー、いるんですか。いたら是非お会いしてみたいですねこんな尽くしてくれる人」
「疑ってるでしょ?いいよ、教えてあげる。あれね、アタシのトレーナーがモデルになってて……」
「「あ」」
うますたぐらむのトレーナー
~~~
「ドーベル、急に呼び出して話って何?」
「ねぇ、トレーナー?貴方、漫画に興味無い?」
「は?」
こうして、頼りになるアシスタントを手に入れたレトリバー先生だったとさ。
うますたぐらむのトレーナー
しってた
うますたぐらむのトレーナー
そうやって甘やかすから!
うますたぐらむのトレーナー
ストレスの掛かる先が変わっただけでは…?
うますたぐらむのトレーナー
編集もアシやろう?
うますたぐらむのトレーナー
まぁドーベルが望むなら…
うますたぐらむのトレーナー
トレーナー…
うますたぐらむのトレーナー
甘やかすな
うますたぐらむのトレーナー
最終的にアシの方が筆が早く…







うますたぐらむのトレーナー
メジロのトレーナーは一心同体
健やかな時も病める時も
締切が近い時も新作ゲームが出た時も
うますたぐらむのトレーナー
>メジロのトレーナーは一心同体
>健やかな時も病める時も
うn
>締切が近い時も
うnうn
>新作ゲームが出た時も
遊んでんじゃねえよ!
うますたぐらむのトレーナー
デジたんも連れてくるんだ
うますたぐらむのトレーナー
これは息抜き…そう息抜きよ
次は狂い火目指すわよ
うますたぐらむのトレーナー
エルデンリングやってんじゃねえよ!
引用元:https://www.2chan.net/
agunesu_dezital