【ウマ娘】ナイスネイチャ怪文書シリーズ「失敗した。真っ赤に染まったマット諸々を見ながら、そんな一言だけが思い浮かんでいた。」

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【ウマ娘】ナイスネイチャ怪文書シリーズ「失敗した。真っ赤に染まったマット諸々を見ながら、そんな一言だけが思い浮かんでいた。」

うますたぐらむのトレーナー
失敗した。
真っ赤に染まったマット諸々を見ながら、そんな一言だけが思い浮かんでいた。
初めての担当ウマ娘であるナイスネイチャとの3年間を乗り越え、温泉旅行にも行って数日。山場を乗り越えたこともあり、生活に多少の余裕がでてきた。具体的にはそれなりにしっかりした朝食を自室で食べる余裕が生まれた。
パンを用意し、冷蔵庫からトマトジュースを取り出し────盛大に転けた。
部屋は真っ赤、服も真っ赤、カーペットから拭くために使用したタオルも真っ赤。
端的に言って最悪だった。
諸々を拭いて、カーペットを丸めて隅に寄せて赤く染ったタオルも纏めて一塊にする。
赤く染った塊がちょうど人一人分ぐらいの大きさに収まった。

「……………どうしようかなぁ」

うますたぐらむのトレーナー
燃えるゴミで良いのか、あるいはこの大きさだと業者に引き取って貰わねばならないのか。ソファに着いた赤い染みはどうしようか。
そんなことを考えていたら、ピンポンとチャイムが鳴った。
時計を見れば、とうに朝練の時間である。何時までも来ないトレーナーを心配してネイチャが来てもおかしくない。
しかし………大の大人がパックトマトジュースをすっ転んで部屋にばら蒔いたなんて正直恥ずかしい。部屋も妙に生臭い。端的に言って思春期少女を迎え入れて良い部屋では無い。
ピンポンとチャイムが鳴り、カチャリと動く扉を急いで押さえつける。

うますたぐらむのトレーナー
「ネイチャ…だよな?」
「え、うん。トレーナーさんが朝練の時間に来なかったから…」
「あ、ああ!すまない。少し、手間取ってしまって…」
「……大丈夫?なんか変じゃない?」
「気にしないでくれ。それと、本当にすまないが今日の朝練は、出来そうにないんだ」
「………………ねぇ、本当に大丈夫なの?なにか変な臭いもするしさ」

ドキリと胸が鳴る。ウマ娘の嗅覚を舐めていた。まさか扉越しでも分かるなんて。

うますたぐらむのトレーナー
「ええっと………その、生ゴミを溜め込んでしまってな!だからあまり部屋を見られたくないんだ!」

言ってしまってから思う。すっ転んで部屋を台無しにする大人と生ゴミを溜め込む大人。どちらもダメ人間には余り変わらないのでは…?
しかし言ってしまったものは仕方ない。こうなれば意地でもこの嘘を貫き通してなんとか誤魔化してみせる───!!

「何やってるのトレーナーさん」
「うん。だから今日は──」
「仕方ないなぁ。ほら、扉からどいて」
「え?」
「仕方ないからネイチャさんがゴミ出し手伝いますよ。今日でしょ?生ゴミの日」
「いや、だから…」
「ほらほら、恥ずかしがらない」

そのまま扉を開けられる。ウマ娘の力の前ではトレーナーの抵抗など無力に等しかった。
そして、開かれた扉の先で愛バが見たものは─────。

うますたぐらむのトレーナー
赤く汚れた服を着るトレーナー。赤く染みた一人分程の布の塊。無理やり動かされた家具。妙に生臭い匂い。

「───────え?」

うますたぐらむのトレーナー
ナイスネイチャが止まった。
それほどまでに我が部屋は酷かったか。或いはトレーナーの間抜けさに呆れたのか。

「…………トレーナーさん、これって……?」
「…………ネイチャにだけは、見られたくなかったんだけどな」

ここまで来たらもうどうしようも無い。素直に吐き出して、ついでにこの布の処理の相談もしよう。

「え、でもだって……だってこれって……!!」
「見ての通りだよ」
「────な、なにを……トレーナーさんが、そんなこと……する訳が……」
「したんだ。だから、こうなった」
「──────」

うますたぐらむのトレーナー
言葉を失うナイスネイチャにありのままを素直に伝える。そして、この後どうするのかも。

「俺はこれから、電話をしようと思う」

それなり以上の量のゴミだ。なんなら家具にまで赤色がばら撒かれてる。捨てるにしろ掃除にしろ業者に電話する方が良いだろう。良くも悪くも高給取りの自覚はあるし、使わないまま溜め込まれ続けた数字の使い所と考えよう。

「だからネイチャは今日は───」
「────ダメだよ!!!」
「え」
「トレーナーさんが、そんなの、ダメ…ダメ……!!!」

うますたぐらむのトレーナー
業者に処理を任せるのはそこまでダメな行いなのだろうか。

「でも、じゃあどうすれば」
「────────」

そこでナイスネイチャは改めて息を吸い込んだ。

「─────アタシと、一緒に、捨てに行こう」
「それは……」
「うん。分かってる。トレーナーさんが、アタシを巻き込みたくなかったことも、そのまま自分で終わらせたかったことも」
「分かっているなら」
「でも、嫌だよ。このままなんて、嫌だよ……」

うますたぐらむのトレーナー
「───手伝ってくれるのか」
「うん。アタシ、もっとレースに出たいし、商店街のみんなともっと話したいし、遊びたいし、色々、したいことあるけどさ」
──────でも。
「トレーナーさんの一番は譲らないって言ったから」
「すまない。本当に………俺は、俺は……」
「何も、言わないで。言わないで良いから」

ネイチャの手を握りしめる。まさかジュースをぶちまけた部屋の処理がそんなに時間と手間がかかるものだなんて。業者に頼んだらそんなに震えて怯えるほどお金がかかるなんて。
震える手にしがみついた。それだけが、この部屋の全てだった。

うますたぐらむのトレーナー
「──────え?」
「というわけでこのカーペットや臭いはどう捨てれば良いんだ?」
「カーペット…臭い…トマトジュース……」
「ネイチャ?」
「う、う、うううう」
「う?」
「うにゃあぁぁぁぁ!!!!!アタシの!!アタシの覚悟って!!!そんな!!」
「ええっと、それでどうすれば……」
「知らない!!トレーナーさんのバカ!!!」
「えぇ…?」

うますたぐらむのトレーナー
おしまい
目の前の大切な人のために何もかもを捨ててしまうネイチャさんと何も考えてないトレーナーを書きたかった

うますたぐらむのトレーナー
アンジャッシュいい…

うますたぐらむのトレーナー
まあネイチャはそうなるな…

うますたぐらむのトレーナー
確かにネイチャは死体の処理手伝ってくれるタイプだよな…

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うますたぐらむのトレーナー
>確かにネイチャは死体の処理手伝ってくれるタイプだよな…
イヤな納得だなあ!

うますたぐらむのトレーナー
愛に殉じるウマ娘ステークス1番人気ナイスネイチャ

うますたぐらむのトレーナー
流石にトマトと血の匂いの違いくらいは最初に分かろうぜネイチャン!?

うますたぐらむのトレーナー
まあネイチャは頭真っ白になった次にはトレーナーさん側に付きそうなタイプではあるが

うますたぐらむのトレーナー
この後処理をするにしても昼間に運んだら要らぬ誤解を受けそうだからと夜中に二人で運んでるところを他のウマ娘に見られて更に要らぬ誤解を受けてほしい

うますたぐらむのトレーナー
トマトジュースを血と勘違いする怪文書久しぶりに見た
ネイチャはちょっと掛かりすぎじゃないでしょうか好きです

うますたぐらむのトレーナー
吐血と勘違いしなくて良かったね…

うますたぐらむのトレーナー
ネイチャは献身してくれそうだよね…

うますたぐらむのトレーナー
中等部なのに覚悟決まりすぎじゃない?

うますたぐらむのトレーナー
他にどんなタイプがあるんだ…

うますたぐらむのトレーナー
>他にどんなタイプがあるんだ…
恐怖で逃げ出しちゃうタイプとか通報するけどそのことを一生後悔し続けるタイプとか

うますたぐらむのトレーナー
一緒に警察署に行ってくれる子とか…

うますたぐらむのトレーナー
ネイチャはトレーナーを何だと思ってんだ

うますたぐらむのトレーナー
罪を償うのを待ってくれるタイプはいないんですか!

うますたぐらむのトレーナー
アルダンは罪を償うのを待ってくれそう

うますたぐらむのトレーナー
>罪を償うのを待ってくれるタイプはいないんですか!
キングかな…

うますたぐらむのトレーナー
キングは罪を償うのを促すコースも一緒に隠蔽するコースもどっちを辿ろうと自己嫌悪するタイプ!

うますたぐらむのトレーナー
一周回って覚悟決まって無理心中するタイプといえば!

うますたぐらむのトレーナー
>一周回って覚悟決まって無理心中するタイプといえば!
そう!グラスデース!

うますたぐらむのトレーナー
>一周回って覚悟決まって無理心中するタイプといえば!
フクキタル

うますたぐらむのトレーナー
委員長はどうなる?

うますたぐらむのトレーナー
>委員長はどうなる?
なんですかその赤い塊はー!!!???
って突っ込んできてトマトジュースです…って言わざるを得ない

うますたぐらむのトレーナー
マヤわかっちゃった
死体を生コンに埋めても腐敗ガスがコンクリートにヒビ入れてバレちゃうから道路用のアスファルト合剤を高熱処理してる所に放り投げちゃった方が良いよトレーナーちゃん!

うますたぐらむのトレーナー
>死体を生コンに埋めても腐敗ガスがコンクリートにヒビ入れてバレちゃうから道路用のアスファルト合剤を高熱処理してる所に放り投げちゃった方が良いよトレーナーちゃん!
コワ~…

引用元:https://www.2chan.net/

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タイトルのポップなフォントや色合いゆるめの絵柄からは想像し得ないようなしっかりした性的描写が多くて驚いた

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身体能力は低いが人一倍観察力の鋭い魔族の”ミク”が結局最後まで韋駄天側と張り合っていたのが個人的には好きだった

また韋駄天側は声優陣もバチバチの大御所で固めてきているのでその点含めて韋駄天サイドの強さは揺るぎなかった

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