【ウマ娘】トーセンジョーダントレーナー怪文書シリーズ「トレーナー狩り」

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【ウマ娘】トーセンジョーダントレーナー怪文書シリーズ「トレーナー狩り」
うますたぐらむの一般トレーナー
トレーナー狩り。
巷で流行っているという、嘗てのオヤジ狩りやエアマックス狩りを彷彿とさせる犯罪行為。町で徒党を組んだ何者かが、トレーナーを襲っているのだと言う。
トレセン周辺では無かったのだが、先日ニシノフラワーのトレーナーが襲われたらしく、路地裏でボロボロの状態で見付かったそうだ。嘆かわしい事だ。
時代が如何に進もうにも、頭の足りない連中が社会の膿として存在している。
まだトレーナーにしか被害は出ていないが、いつウマ娘にも手を出すか分からない。怖い怖い。
うますたぐらむの一般トレーナー
「学園からのお知らせ…………へー。ヤバいとこするやつらが居るもんだわ」
「ニシノフラワーのトレーナーはまだ新人だ。見た目から分かるように、お世辞にも喧嘩が強くはない。そう言った所を見抜かれて襲われたんだろう。犯人はまだ捕まっていないらしいし、ニシノフラワーのトレーナーによると薬のようなものを嗅がされて意識が混濁したようだ。お陰で相手が誰かも覚えていない。恐ろしい世の中になったもんだ」
「アンタも2年目だし見た目ナヨいから気ぃつけなきゃじゃん」
「ジョーダン……まぁ、優男なのは否定しないよ。だから人一倍気を付けてるさ」
「ウケる。一倍じゃ変わんないでしょ」
「……成る程。じゃあ人二倍気を付けるよ」
うますたぐらむの一般トレーナー
◆
その日は買い物の用事があった為トレーニング終わりに町へ出掛けた。
ニシノフラワーのトレーナーへのお見舞いの花だ。彼とは同期ではないし、数度話したことがあるだけだが、彼の人懐っこさと新人らしく色んな事を取り込もうとする姿勢には感心する。それに何より、同じ学舎で働く者同士だ。仲間を心配して悪いことも無いだろう。
「うーん……お見舞いにはプリザーブドが良いか。暖色系の物が良いだろうな。よし」
お見舞いの品を買い、目的は果たした。ニシノフラワーのトレーナーの所に行くのは明日だな。
もう暗いしとっとと帰ろう。トレーナーにも門限はある。……気は乗らないが、少し近道をしよう。
店を出て人々の往来が多い表通りから外れて一気に人気の無くなった裏通りへ。細い道も通り、やや早歩きで学園へ急ぐ。だが、こういう時に限って良くない事は起こるものだ。
「こんばんわ~。おにいさん、トレセン学園のトレーナーさん?」
「……そうだが」
急ぐ俺の進路を塞ぐように暗がりから男が出てきた。声音、動き、下卑た笑みが癪に障る。面倒だな。
うますたぐらむの一般トレーナー
「実はオレの連れの娘がウマ娘でさ。ちょ~と走り方を見て欲しくておにいさんに声掛けたんだけど、ちょっとで良いから見てくれないかな?」
「……」
あくまでも相手に不快と思われない程度に接しているつもりなのか、ヘラヘラした様子で問うてきた。成る程。ニシノフラワーのトレーナーはこう言うのにやられたわけか。まったく……。
「ねね、どうかな?」
「分かった。だが5分だけ。俺も急ぎですから」
「さっすが! じゃあこっちに頼んますわ」
「ああ」
男についていく。
連れていかれるのは路地裏の更に奥の方。今時こんな路地裏がまだ有ったのかと感心してしまう程のザ・路地裏であった。奥には男の連れのウマ娘。……驚いた。本当に居たとは思わなかった。
取り敢えず話を聞いてみると脚に悩みがあるらしく、走り方を知らないウマ娘というコンプレックスから、こうして人目のつかないところで練習するしか無いのだと言う。走りたくても走れない悩みはウマ娘には多い。体の不調や精神の不調等。
さてじゃあどれから解消していこうかと思案した時、俺を案内した男とは別の、大柄な男がいつの間にか背後に立っていた。
うますたぐらむの一般トレーナー
「しま──!?」
しまったと思った時にはもう遅く、大柄な男が持っていた鉄パイプで顔面を殴られていた。
「ヒューッ! 良いの入ったねぇおにいさん! 流石に死んだか? まー、良いや。おし。お前らとっととコイツ漁ってずらかるぞ。もうクスリ買う金もねぇんだ。前みたいにスマートに出来ない分急ぐぞ」
俺を案内した男はリーダー格なのだろう。
ウマ娘も大柄な男も挙って倒れた俺に更に攻撃してくる。鉄パイプで殴る。蹄鉄付きのシューズで蹴る。
皆が思い思いの攻撃で俺をぼろ雑巾のようにしてくる。
あぁ……こんな筈じゃ無かったのに。
ニシノフラワーのトレーナーのお見舞いに行く筈だった俺が今彼と同じ様な目に逢っている。
いずれ意識も無くなり、殴るのにも満足した男達は俺の懐を漁り、財布を奪っていく。
お見舞いの品のプリザーブドフラワーも無惨に踏みつけられ、人を食い物にする悪人に良いようにされた俺だけが取り残される……。
うますたぐらむの一般トレーナー
──筈だった。
「!? んだこれ! 鉄パイプじゃねぇ! ラップの芯じゃねぇか! それにあのトレーナーも居ねぇ……!」
リーダー格の男が漸く異常に気付いた。
男達が握って、振るっていた筈の鉄パイプはどこへやら。
いつの間にか丁度良い握り具合のラップの芯に変わっていたのだ。
「すり替えておいたのさ!!」
「なっ──!」
既に男達の足下には俺の姿は無く、一瞬にして俺はビルの2階相当の高さにある近くの室外機の上に立っている。
その上で左手を腰に添え、男達を見下ろしながら指差してそう声を張った。
そう。俺は男が握っていた鉄パイプを瞬きよりも速く、音もなくラップの芯とすり替えたのだ!
そしてヤツがそれに気付く直前、衣服を脱ぎ捨て正体を隠すための顔まで覆った全身タイツへと早着替えをした!全ては俺の掌の上だったのだ!
うますたぐらむの一般トレーナー
「な……何だよお前……っ!」
「仲間の無念を晴らす男、トレーナッ!」
「こ、こいつヤバイわよ!」
室外機から飛び降り、大きく開いたがに股で三点着地。あまりの身体能力に恐れをなしたか、後ずさる男達からは先程までの勢いを感じない。特にウマ娘の方は野生的な勘でも持っているのか、酷く怯えた様子だ。
しかし! コイツらは既に人を傷付け、そしてトレーナーのみならず1人のウマ娘の心にまで深い傷を付けた! 最早許す道理など無いのだッ!!
「ナメんじゃねぇぞ! やっちまえ!」
「わ、私はムリ……! 勝てるわけがない! 皆……殺されるッ! もうダメよ……おしまいよぉ……」
「安心しろ。殺しはしない」
それからすっかり暗くなった路地裏には男2人と女1人の悲鳴と怒号がひたすら響いたが、30秒もすると誰の声も聞こえなくなった。
うますたぐらむの一般トレーナー
その後、トレーナーはボロ雑巾と化した男女3人を引き摺って交番へ届けた際に警察に職質され危うく身バレの危機となったが、その超人的な身体能力で逃げ出し、事なきを得た。
その際、警察に何者かと訊かれた彼はこう言い残したという。
「あなたの親愛なる隣人、トレーナッ!!」
この事が切っ掛けで、暫くトレセン学園には警察が頻繁に訪れたという。
因みに門限には間に合わなかった。
うますたぐらむの一般トレーナー
病院に行った時に名前は分からないんですけど、よく聞くクラシックが待合室で流れてて、やっぱりクラシックは良いなぁと思ったらダーマが頭のなかに流れてきたのさ!
うますたぐらむの一般トレーナー
ジョーダンのトレーナーでやる意味ある!?
うますたぐらむの一般トレーナー
トレーナー狩り狩りの男!
うますたぐらむの一般トレーナー
小さな花に咽び泣く男!







うますたぐらむの一般トレーナー
スパイダーエキスでも注入されてないと出てこない発想だな…
うますたぐらむの一般トレーナー
ウマ娘イーターレベルに唐突にトンチキになるんじゃない
うますたぐらむの一般トレーナー
久しぶりにとても楽しいものを見た…
俺もこういうの書きてえ
うますたぐらむの一般トレーナー
三方向からのカメラアングルと謎のBGM
うますたぐらむの一般トレーナー
>トレーナーはボロ雑巾と化した男女3人を引き摺って交番へ届けた際に警察に職質され危うく身バレの危機となったが
まぁいきなり全身タイツが現れたら職質されるわな
うますたぐらむの一般トレーナー
>因みに門限には間に合わなかった。
でしょうね
うますたぐらむの一般トレーナー
後半ジョートレの勢いで笑ったけど治安わるいな!
鉄パイプフルスイングしてくる連中とかいるしニシトレ死ななくて良かったね…
うますたぐらむの一般トレーナー
>「あなたの親愛なる隣人、トレーナッ!!」
名乗るな不審者
うますたぐらむの一般トレーナー
ジョートレは優秀ってイメージはあるがここまでやれとは
うますたぐらむの一般トレーナー
鬱かと思ったら途中からトンチキが一気に押し寄せてきた
引用元:https://www.2chan.net/
agunesu_dezital