【ウマ娘】デジたん怪文書シリーズ「一瞬で定子×清少納言カプに魅了されました…」

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【ウマ娘】デジたん怪文書シリーズ「一瞬で定子×清少納言カプに魅了されました…」

うますたぐらむの一般トレーナー
「はい、席に着いてください」
「ヒョエッ……」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまいました。
古典の授業。いつものおじいちゃん先生の姿はなく、代わりにあたしことアグネスデジタルのトレーナーが教卓に立っていたのでした。
「古典の藤原先生は少し体調が優れないそうで、今日は僕が代理として授業させていただきます。よろしく」
普段(オタモード)のトレーナーさんとは打って変わって真面目で落ち着いた雰囲気を纏う姿に、教室内のウマ娘ちゃんたちから黄色い歓声が上がっています。
「今回は『古典を勉強するモチベーションを上げてほしい。授業内容は任せる』とだけ言われているから、僕の好きな題材をやらせてもらうね」
トレーナーさんが黒板の右側に大きく"枕草子"と書きました。
これは流石に知ってますよ。『春はあけぼの……』でしたっけ。清少納言が書いた随筆……エッセイですよね。割りと誰でも知ってる内容のような……。
「君たちは、古典についてどう思っているかな?」
クラスメイトのウマ娘ちゃんたちは苦笑いしながら顔を見合わせています。
「読みにくい。意味がわからない。つまらない……と思っているとしたら、それは非常にもったいない」

うますたぐらむの一般トレーナー
トレーナーさんの眼鏡がキラリと光りました。
「なぜなら、百年、千年と読み続けられている文は、面白くて、美しいからだ。つまらない文は歴史の中に消えていく。それでもなお文が残る理由は、時代を越えてなお美しい文であるからに他ならない」
おお、という感嘆の声が上がりました。そんなにハードル上げちゃって大丈夫なんでしょうか?
「では、まず清少納言の人物像と時代背景から──」
・・・
・・

──そうして、時間にしてたった一時限にも関わらず、あたしたちはとんでもない感動巨編を味わった気になっていたのです。
定子様と清少納言の関係。あたしたちは一瞬で定子×清少納言カプに魅了されてしまいました。
「定子さま……」
「なんて残酷な運命……」
「うっ…うっ…尊い……」
ずびずびと鼻をすする音が教室のあちらこちらから聞こえてきます。ちなみにあたしもうるうるしています。大丈夫。まだ耐えられる。

うますたぐらむの一般トレーナー
「──これだけの出来事がありながら、清少納言は枕草子に悲しいことをほとんど書かなかった。なぜだろう?」
トレーナーさんが問いかけても、手は上がりませんでした。みんなすっかり授業に聞き入っていたのです。
トレーナーさんはふっと微笑むと、教科書を朗読し始めました。
「──春は曙。やうやう白くなりゆく山際、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くなびきたる……」
トレーナーさんの低く、落ち着いた声。すうっと耳に、脳に、心に響いて……。
その瞬間に、あたし、いや、クラス全員の脳内には、夜が明ける前の春の空がはっきりと浮かびました。
あっ、ダメだ。これ。最終回にオープニングが流れる演出みたいな……。
春は曙。夏は夜。秋は夕暮れ。冬は朝。
世界は──なんて尊く、美しいんでしょうか。
「──僕は、きっと美しい人を、思い出を、美しいまま残したかったんじゃないかと思う」
ああ、なんとなくわかります。あたしもきっと大人になったとき、トレーナーさんと過ごした日々を思い出したとして、辛かった出来事なんてちっとも思い出せないのでしょう。
だって、推しのパワーは、そんなものを吹っ飛ばしてしまうくらい、尊いのですから。

うますたぐらむの一般トレーナー
──授業終了を告げるチャイムが鳴りました。
「今日の授業はこれまで。みんな、古典を好きになってくれたかな?」
その言葉に返事をするウマ娘ちゃんはいませんでした。ただ静寂の中に、嗚咽が響いていただけでした。
──数ヶ月後に行われた古典のテストで、平均点がとんでもなく上がったことが、その返事になったのかもしれません。

一方あたしはというと。

「んも~デジたんまたでござるか~?拙者ウマ娘ちゃんたちの情報収集で忙しいんですけお!」
「お願いします!これだけどうしても朗読してほしくて……!!」

トレーナーさんの朗読を定期的に録音させてもらっていたのでした。

しのぶれど 色に出にけり ほにゃららら……

うますたぐらむの一般トレーナー
おわり
「」ってデジたんと古典の授業好きそう
ぼくは十訓抄の大江山の歌が『なんでこの時代ラップバトルの世界観なの…』ってなるので好きです

うますたぐらむの一般トレーナー
エモーショナルエンジンの使い手が清少納言本人以外に居たとはな…

うますたぐらむの一般トレーナー
>エモーショナルエンジンの使い手が清少納言本人以外に居たとはな…
なぎこさん良いよね…

うますたぐらむの一般トレーナー
教師シリーズありがたい…

うますたぐらむの一般トレーナー
懐かしいなあオタクトレ
後ラップで古文だと月マガのラップ漫画が浮かんだ
父親が古文の教授だったかの女の子が主役な奴

うますたぐらむの一般トレーナー
古典に興味湧いてきちゃった…

うますたぐらむの一般トレーナー
>古典に興味湧いてきちゃった…
とっつきは悪いけど邪悪なリア充と邪悪な限界オタクの詰め合わせだからな…
地方在住で源氏物語(当時のベストセラー恋愛小説)が読みたい余りに等身大の仏像を彫らせた女がいた

うますたぐらむの一般トレーナー
ちなみに大江山の歌は
和泉式部という平安時代のレジェンドラッパーの娘 小式部内侍が京のラップバトルの会場へ行くと
定頼中納言という人が『親の七光りさん、丹後へのお使いは来ましたぁ?お母さんが書いてくれたカンニングペーパーがないと心もとないでしょう』とクソ煽ったら小式部内侍が
『大江山いくのの道の遠ければまだふみもみず天橋立(大江山を越えて生野を通る丹後への道は遠いので私は天橋立を踏んだこともなければ母からの文も見ておりません)(生野と行く、踏みと文がかかっている)』
っていう見事なラップを返されたので定頼さんは尻尾巻いて逃げたという話でございます(脚色多め)

うますたぐらむの一般トレーナー
パーポゥとSey Show!は日本でも有数のレスバトラーだからな…

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うますたぐらむの一般トレーナー
>パーポゥとSey Show!は日本でも有数のレスバトラーだからな…
お妃様付き女官のレスバの強さ即ちお妃様の魅力!
そんな時代にお妃本人がレスバ最強だったのが定子様
定子様にレスバを鍛えられたインテリがSay Show!
やべーと思った対抗お妃の家庭教師がパーポゥ(Say Showは退職後)
なので紫さんナゴンにすげー拗らせてます

うますたぐらむの一般トレーナー
源氏物語は当時と後世に与えた影響があまりにも大きい

うますたぐらむの一般トレーナー
しのぶれど 色に出でにけり
わが恋(こひ)は ものや思ふと 人の問ふまで
心に秘めてきたけれど、顔や表情に出てしまっていたようだ。
私の恋は、「誰かを想っているの?」と、人に尋ねられるほどになって。
デジたんは後半をほにゃららにしてるところが推せる~!

うますたぐらむの一般トレーナー
トレーナーもやっぱ学園に詰める以上は最低限教職課程は取ってるんだろうな

うますたぐらむの一般トレーナー
ウマ娘ちゃんたちもこんな感じで古典にハマったんだろうか…

うますたぐらむの一般トレーナー
大人になってから自力で勉強する歴史とか古典って超面白いよね…

うますたぐらむの一般トレーナー
>大人になってから自力で勉強する歴史とか古典って超面白いよね…
どんな分野でもそうなんだが知識を詰め込まなきゃならなかった学生とは違って自ら興味を持って探究していく「学び」はクソ面白いんだ
願わくばあの頃にこの感覚を味わいたかったと思うくらいには

引用元:https://www.2chan.net/

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なんとこの作品、最弱の敵”ゴブリン”を倒すのに6話かかります。しかもその道中で仲間が死にます。

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U-NEXTDアニメストアで現在は配信中です。昔ネトフリで見た記憶がありますが今は無いみたいですね

平穏世代の章駄天達

タイトルのポップなフォントや色合いゆるめの絵柄からは想像し得ないようなしっかりした性的描写が多くて驚いた

1話を見て面白そうだからといって知り合いに勧めると気まずくなるやつで色々と攻めた表現が多いです

韋駄天(一応人間サイド)と魔族が世界を懸けて戦うのだが、パワーバランスは圧倒的に韋駄天陣営の方が強く、武力では叶わない魔族が知恵を絞って策を練り韋駄天に対抗するという知的な駆け引きとそれを超越しねじ伏せる韋駄天の戦闘シーン、とどちらの陣営にも魅力があります。

身体能力は低いが人一倍観察力の鋭い魔族の”ミク”が結局最後まで韋駄天側と張り合っていたのが個人的には好きだった

また韋駄天側は声優陣もバチバチの大御所で固めてきているのでその点含めて韋駄天サイドの強さは揺るぎなかった

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